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東野圭吾「レイクサイド」 [読書]

前回読んだ東野圭吾モノ「11文字の殺人」より9ヶ月ですが、その間も10冊程読んでいましたが、
手応えある作品に出会えるには、「レイクサイド」まで必要だったかな。

主人公が下した結末に自分だったら賛同できるかの問いには難しい問題であるが、
この主人公・並木俊介は相当な覚悟で決断しました。
「相当な覚悟がいる。死体が湖の底から完全に消え去るには何年も、いや何十年もかかるだろう。その間、俺たちはずっとびくびくしていなければならない。たとえ死体がなくなったとしても、俺たちの魂はこの湖畔から離れられないんだ


「レイクサイド」に関しては、伏線は凄い分かりやすいものにしてくれた。今までには無いくらい。
面白い描写として、登場人物の心の描写が無い作りだった。
お陰で主人公がどの場面で真相を掴んだなど最後まで読み物として考えられていた。
伏線は沢山散りばめられていたので読んでいれば大体の真相は掴めそうですが…。


キーワード「パーティ」と突然出てきたときには、「薬」「乱交」を思い浮かべてしまいました。
「カラオケ」は無いでしょうと。


巻末の「解説」で始めて知りましたが、本書「レイクサイド」は「レイクサイド マーダーケース」として映画化されていたのでした。
映画の内容的には、ストーリーは駆け足であり原作のダイジェイスト的なような印象であるらしいが、原作との違いを見るのも映画の面白いところ、
まぁ原作に勝っているような作品には「@game.」以外出会ったことは無いが、作品に出会ったら見てみようと思う。

レイクサイド マーダーケース - goo 映画
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD6343/


全編がネットに掲載されててビックリ、「レイクサイド」、見辛いことこの上ないですが

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タグ:東野圭吾
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井上雄彦 「リアル」 [読書]

ここ最近、井上雄彦「リアル」を一気読みし始めました(といってもまだ6巻なかば)。

real-6.jpg
井上雄彦 「リアル」6巻

最初はスラムダンクに変わる、車椅子バスケを描いただけなのだろうと思っていました。

実際に読んでみて、
表立って出てくる登場人物が自らの障害を受け止め、
成長していくような過程を追っているのでしょうが
ことがことだけにハッキリ言ってストーリーが重い。暗い。

交通事故で下半身不随になった高橋久信のパートは非常に見ていて辛いものがありました。
車椅子バスケの日本代表候補選手まで上り詰めた戸川清春にしても過去には辛い体験を追っているのが描写されていて爽快感を感じ得ない展開がいつまでも続きます。
唯一の救いは野宮朋美というキャラでしょう。彼が居なかったらこのマンガ絶望的過ぎる。1巻の表紙ではアフロなのに現在はハッキリ言って怖いだけのスキンヘッド。彼の存在はこのマンガに至っては謎です。しかし、私にとって必要。心の支え。


さてこのマンガが刊行されるのはなんと毎年一冊なんですね。
正直驚きました。

巻末の掲載号を見ると、収録されている週刊ヤングジャンプが6、12、20、28号…と飛び飛びの連載。

私のように一気に読めるのは非常に、本当に幸せなのでしょう。

毎年年末に刊行まで待ち続けたファンにとって11月に発売された、
9巻も1年待たされたパワーはトンでもないのかなーっと。


心に残ったフレーズといえば
「そんなに頑張って勝ったって、どうせ新聞に載るのはスポーツ欄じゃなく社会欄だ。『障害を持ってても頑張ってます』ってな。」


次はバガボンドを読んでみようと思っています。助かることに住まいに全巻ありそうなので。
PS3の「龍が如く 見参!」を現在プレイ中の為、宮本武蔵繋がりと言うことで…。


:: Inoue Takehiko on the web ::
http://www.itplanning.co.jp/what.html

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タグ:リアル
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