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2009年、2010年 F1レギュレーション削減案 [F1]

サブプライム問題に端を発した急速な円高や全世界同時株安は、ついにF1の世界に。

長年F1でもコスト高は問題視され、エンジンの2レース使用などの縛りで
見ている方としては「なんであんなことするんだろ?」っと思っていましたが、
12月5日のホンダの撤退は、F1界への激震とコスト削減を考えさせ、
13日に世界モータースポーツ評議会(WMSC)においてF1の2009年、2010年のコスト削減案が承認されました。

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東京中日スポーツ 2008年12月14日付紙面より

主なものとして金曜日以外のシーズン中のテスト禁止、
エンジンが1シーズン1ドライバーあたり8基などなど、
1度、禁止撤回されたタイヤウオーマーは再度2010年から禁止へ変更となった。
また、KERS(運動エネルギー回生システム)は2009年の着用の義務はなくなった。

F1 : 全面的なレギュレーション変更に同意 - FIA - F1-Live.com
http://jp.f1-live.com/f1/jp/headlines/news/detail/081213073239.shtml

「KERS」(運動エネルギー回収システム)も2009年義務なし - Fモータースポーツ
http://www.fmotor.net/f1/news/2008/081213_02.htm
 
【2009年】

エンジン
◆エンジンライフを倍に。1シーズンで1人のドライバーあたり最高8基、テストに4基(つまり1チームあたり20基)。
◆回転数は1万8,000rpmに制限。
◆内部の再チューニング禁止。トランペットおよびインジェクターの調整のみ可。
◆11月5日に可決された3戦ルールは有効。
◆独立系チームに対するエンジンコストは2008年の価格の50%に。
◆2009年のルノーエンジンに関して提案された変更項目については満場一致で同意。他のすべてのエンジンについては変更できないものとする。比較テストは不要。

テスト
◆レース週末に組み込まれたフリー走行以外でのシーズン中のテスト禁止。

空力の研究
◆2009年1月1日以降、60%スケール(尺度)および毎秒50m以上の風洞の使用禁止。
◆風洞をベースとした研究およびCFDリサーチの比率がチーム間で合意に達すれば、FIAに提案される。

ファクトリーの活動
◆地元の法律にのっとり、ファクトリーは年間6週間閉鎖する。

レース週末
◆“スポッター”の必要性を排除するため、タイヤや燃料の情報の共有をはじめ、多数の方法によりマンパワーを削減する。

スポーティング・スペクタクル
◆予選方式の変更、ドライバーへのポイント制に代わるメダル制の提案など、多くの新たなアイデアに対する一般の反応を見るため、市場調査を実施中。結果が出次第、FIAに提案が提出される。

注:2009年に向けたこれらの変更によって、自動車メーカー系チームの予算は2008年に比べて約30%削減できると見られ、独立系チームの場合はさらに大幅な節約が可能になると推測される。

【2010年】

パワートレイン
◆独立系の1チームに対して1シーズンあたり500万ユーロ(約6億865万円)未満でエンジンが供給されるものとする。エンジンは独立サプライヤーあるいは自動車メーカー系のチームが供給の継続を保証した上で供給する。独立サプライヤーのエンジンを使用する場合は2008年12月20日までに契約を締結させること。
◆この同一のエンジンは2011年および2012年も継続して使用する(つまり2011年仕様のニューエンジンはない)。
◆実行可能性が確認された後、全チームが同一のトランスミッションを使用することになる。

シャシー
◆シャシーの全部品のリストを用意した上で、各部品についてパフォーマンスを差別化する要因(競争力の要素)を継続させるかどうかの決断が下される。
◆パフォーマンスの差別化要因を継続する部品に関してはシーズンに先だって承認を受ける。
◆一部の部品はパフォーマンスの差別化要因を継続するが、安価な材料を使用すること。
◆パフォーマンスの差別化要因でない部品は規定が設けられ、最も経済的に購入、あるいは製造する。

レース週末
◆無線およびテレメトリーシステムの標準化。
◆タイヤウオーマーの禁止。
◆タイヤのメカニカルな空気抜きの禁止。
◆給油の禁止。
◆レース距離あるいはレース時間縮小の可能性(市場調査後に提案)

ファクトリーの活動
◆空力の研究のさらなる制限。
◆タイヤフォースリグ(バーティカルフォースリグ以外)の禁止。
◆さらなる設備の削減を目指し、ファクトリー設備を徹底して分析する。

長期計画
FIAおよびFOTAはエネルギー効率(低エネルギーでより多くの仕事量を得ること)に基づき、2013年に向けて完全に新しいパワートレインの可能性を調査する。このようなパワートレインの研究開発が市販車におけるエネルギー効率に対して真の貢献となるような規約を定める。
今後、強化された運動エネルギー回生システム(KERS)はエネルギー効率の優れたパワートレインにおける重要な要素になるものと思われる。短期的には 2009年のレギュレーションにKERSが含まれるが、強制ではない。2010年に向けて、FOTAがスタンダードKERSシステムについて提案を検討する。FIAはその提案を待つ。
2009年および2010年のスポーティングおよびテクニカルレギュレーションにおいて、さらなる改訂が承認された。
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